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CSL半期決算で堅調な業績を達成 通期収益予想を上方修正

CSLが2020年2月12日(現地時間)にオーストラリアで発表したプレスリリースを日本語に翻訳・編集したものです。
内容および解釈は原文(英語)が優先します。原文掲載:https://www.csl.com

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CSLは、税引後純利益が124,800万ドル、固定レート(CC4)換算で11%増となり、引き続き堅調な増益を達成することができました。

    • 免疫グロブリン製剤における著しい成長

    • 中国での自販モデルへの順調な移行

    • 血友病ポートフォリオの継続的な進展

    • Seqirusのインフルエンザワクチン事業の堅調な業績

  • 1株当たり利益2.75ドル、CC4換算で11%

  • 中間配当1株当たり0.95米ドル

    • オーストラリアドル換算で、中間配当は1株当たり約1.42豪ドルで、18%

現時点で、2019/20年度税引後純利益はCC4換算で約211,000万ドルから217,000万ドルの範囲になると予想され、2018/19年度と比較すると約1013%の増加となります。

CSL LimitedASXCSL;米国店頭市場:CSLLY)は本日、20191231日を期末とする6ヵ月間の税引後純利益(NPAT)が8%増、固定レート(CC4)換算で11%増の124,800万ドルであったことを発表しました。

CSLの最高経営責任者兼マネジングダイレクターのポール・ペローは次のように述べています。「2020年度上半期について強固な業績を上げることができたことをうれしく思います。こうした成果は、戦略へフォーカスした実行力、独自製品に対する堅調な需要、そして変化する患者さんのニーズに応えることに対するCSLに根差した強い情熱を反映しています。

CSLベーリング最大のフランチャイズである免疫グロブリン製剤ポートフォリオは、PRIVIGEN® 28%4増、HIZENTRA® 37%4増と、成長が際立ちました。この成長を支えているのが、患者さんからの需要が引き続き高いことに加え、PRIVIGEN® HIZENTRA® の両剤のもつ進行性の神経疾患であるCIDP(慢性炎症性脱髄性多発根神経炎)の適応です。

アルブミン製剤の売上は、中国以外の主要市場では好調な伸びを示しました。新たな自販モデルに移行中の中国では、アルブミン製剤全体の売上が33%4減となりましたが、これは予想通りの結果でした。中国での移行は順調に進んでおり、これによって医療関係者とのやり取りができるようになるのと同時に、バリューチェーンへの関与を拡大することができます。患者さんへのアルブミン製剤の供給に影響はなく、2021年度には売上が通常レベルに回復すると予想されます。

血友病ポートフォリオは引き続き進展しており、遺伝子組換え血友病製剤のAFSTYLA® IDELVION® は、それぞれ30%4増と21%4増という著しい成長を遂げています。

専門領域製剤ZEMAIRA® については、患者さんの再獲得に尽力した結果、31%の売上増となりました。KCENTRA® を含む周術期出血領域製剤も好調で、2桁成長を達成しました。しかし、発売以降患者さんの需要が急拡大したHAEGARDA® の供給制限もあり、専門領域製剤全体は緩やかな成長となりました。増産のための新たな製造施設が規制当局に承認されており、この供給制限は解消される見込みです。

 

Seqirusのインフルエンザワクチン事業は好調に推移しており、新規の独自製剤であるFLUCELVAX® とFLUAD® の売上に牽引され、当期も強固な業績を達成しました」

主要項目

CSLベーリング
  • PRIVIGEN® 28%4

  • HIZENTRA® 37%4

  • アルブミン製剤 33%4減(GSPの影響)

  • IDELVION® 21%4

  • AFSTYLA® 30%4

  • ZEMAIRA® 31%4

   

Seqirus

  • 季節性インフルエンザワクチン売上16%4

  • FLUCELVAX® EU発売

  • FLUAD® イギリスおよびオーストラリアで継続的に推奨

  • FLUCELVAX®(細胞培養由来インフルエンザワクチン)およびFLUAD® (アジュバント添加インフルエンザワクチン)のリアルワールドエビデンスが引き続き有効性の可能性を実証


イノベーションと研究開発

  • HIZENTRA® CIDPに対するオーファンドラッグとして市場独占権を獲得

  • HIZENTRA® 皮膚筋炎の第III相臨床試験 開始

  • CSL112 III相臨床試験(心血管疾患) 進行中

  • CSL964 AATによるGVHD予防を目的とした第III相臨床試験 被験者募集中

  • Garadacimab(抗第XIIa因子製剤)HAEを対象とした第II相二重盲検期間完了

  • aQIVc(細胞抗原 + MF59)新製剤開発開始

人財と企業文化

  • フォーブス誌が選出したアメリカでダイバーシティを実践する世界トップ500社にランクイン

効率性

  • 全製造施設で、将来的な需要に対応するための主要投資プロジェクトが進行中

  • 上半期にアメリカで20ヵ所の血漿採取センターを新設

見通し2019営業年度 為替レートに基づく)

CSLの業績見通しについて、ポール・ペローは次のように述べています。「CSLは持続可能な成長を実現できる絶好のポジションにいます。CSLの独自製剤に対する需要は、引き続き非常に高いレベルで推移しています。今後も市場を上回るペースでの原料血漿の確保を予想しており、通年で40ヵ所の血漿採取センターを新設するという目標に向け予定通り進捗しています。


Seqirusの業績は好調ですが、季節変動がある本事業の性質上、下半期には損失の計上が見込まれます。 

2019/20年度の収益見通しは、本日、上方修正します。現時点で、2019/20年度税引後純利益は固定レート換算で約211,000万ドルから217,000万ドルの範囲になると予想しており、2018/19年度と比較して約1013%の増加となることが予想されます。この伸びには、中国での新たな自販モデルへの移行による一時的な影響が含まれています」

当社の2019/20年度の業績予測を行うにあたり、ガイダンスに重大な影響を与える可能性のあるいくつかの重要な要素について、下記の脚注に明示します。

 

詳細情報

CSLの決算内容に関する詳細は、当社4Dステートメント、投資家向け発表スライドおよびウェブキャストをご覧ください。いずれも当社ウェブサイトwww.csl.comに掲載されています。医療用語の説明についてもウェブサイトでご覧いただけます。詳細については下記までご連絡ください。

 

Investors:
Mark Dehring
VP Investor Relations

CSL Limited

Telephone: +61 3 9389 3407
Email: mark.dehring@csl.com.au


Media:
Christina Hickie
Senior Manager Communications
CSL Limited
Mobile +61 417 130 420
Email: christina.hickie@csl.com.au


® CSLまたはその関連会社の登録商標

****************************

日本における連絡先:
CSLベーリング株式会社 CSLグループ会社、CSLベーリングの日本法人
コーポレートコミュニケーション
電話:03-4213-0183 Fax03-4213-0216

 

グループ業績

6月末通期決算

(単位:百万米ドル)

201812

報告値

201912

報告値

201912

CC

 

変動

%

 

 

 

 

 

売上

4,343

4,709

4,777

10%

その他の収入

162

202

203

 

総収入

4,505

4,911

4,980

11%

 

 

 

 

 

EBITA(金利・税金・償却前利益)

1,719

1,836

1,886

10%

減価償却費

(166)

(204)

(207)

 

EBIT(金利・税金前利益)

1,553

1,632

1,679

8%

支払利息

(92)

(71)

(68)

 

税金費用

(300)

(313)

(319)

 

税引後純利益

1,161

1,248

1,292

11%

 

 

 

 

 

合計配当(米ドル)

EPS(米ドル)

0.85

2.56

0.95

2.75

 

2.85

12%

11%

 

1 数値は全て、別途記載のない限り米ドルです。

2 オーストラリアの住所が登録されている株主には、1株当たりの中間配当0.95米ドル(約1.42豪ドル)はオーストラリアの税務上の目的では上乗せされず、202049日に支払われます。ニュージーランドの住所が登録されている株主には、1株当たりの中間配当0.95米ドル(約1.49ニュージーランドドル)は202049日に支払われます。為替レートは基準日である2020312日のものとします。その他の株主には、指定のない限り米ドル建てで支払います。CSLでは株主に対し、米国の銀行口座への直接振込により米ドル建てで配当支払いが受けられる機会も提供しています。

3 実績に大きな変動を与える可能性のある主な要因として、研究開発活動における成功およびタイミング、規制当局の当社製品に対する承認の決定および適応に関する決定、当社製品に影響を与える競合の開発、新製品・既存製品を販売する能力、製造面での困難や遅れ、売買様式や金利および為替レートの変動、製品の製造や物流、価格、償還、市場アクセス、税に影響を与える法律や規制、買収と売却、研究協力、政府の査察、ならびにCSLの特許およびその他の知的所有権を保護する能力などが挙げられます。また、CSLグループは、通常の事業過程において複数の訴訟に関与することがあります。

4 固定レート換算によって為替変動の影響を除き、業績を比較しやすくしています。詳細については201912月を期末とするCSLの半期財務レポート(Directors’ Report)をご参照ください。