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CSL 上半期業績を発表 純利益 17億6,000万ドル

CSL Limited(オーストラリア証券取引所(ASX):CSL、米国店頭市場:CSLLY)は、2021年12月31日を期末とする6か月間の税引後純利益が、3%減(CC換算で5%減)となる17億6,000万ドルであったことを発表しました。

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CSL2022216日(現地時間)にオーストラリアで発表したプレスリリースを日本語に翻訳・編集したものです。
内容および解釈は原文(英語)が優先します。原文掲載:https://www.csl.com

 

CSL 半期業績を発表
純利益 17億6,000万ドル1

CSLは、2022年度上半期において、固定レート(CC2)換算で、税引後純利益17億6,000万ドル5%減)を記録し、収益はCC換算2で4%増となりました。

    • 業績は計画通りに推移

    • 血友病B市場をリードするIDELVION®の力強い成長

    • 専門領域製剤におけるKCENTRA®および HAEGARDA®の力強い成長

    • 免疫グロブリン製剤およびアルブミン製剤の売上は、2021年度における血漿採取量の減少により低迷

    • HPVロイヤルティの力強い回復

    • インフルエンザワクチン事業Seqirusの好調な業績

  • 1株当たり利益は3.77ドル、CC換算2で5%減

  • 中間配当3 1株当たり1.04米ドル
    •  オーストラリアドル換算の中間配当は1株当たり約1.46オーストラリアドル(8%増)
  • 腎疾患および鉄欠乏症分野で業界をリードする、グローバルなスペシャリティーファーマであるVifor Pharma Ltdを取得

  • 2022年度の税引後純利益は、CC換算で約21億5,000万ドルから22億5,000万ドルの範囲になると予測されます。 

CSL Limited(オーストラリア証券取引所(ASX):CSL、米国店頭市場:CSLLY)は本日(訳注:2月16日)、2021年12月31日を期末とする6か月間の税引後純利益が、3%減(CC換算で5%減)となる17億6,000万ドルであったことを発表しました。

CSLの最高経営責任者(CEO)兼マネジングダイレクターであるポール・ペローは、以下のように述べました。「CSLは、新型コロナウイルス感染症のグローバルな大流行に伴い継続的な影響を被るという困難な環境にも関わらず、計画に沿った業績を達成しました。

私は、社員が患者さんおよび公衆衛生に対するCSLのコミットメントに注力し、献身的な取り組みを継続してくれたことをとても誇りに思っています。これは、CSLのバリューの反映であり、過去に例がない市場環境においても当社が強靱さと俊敏性を発揮できることを顕著に示しています。

2021年には、コロナ禍により業界全体が血漿確保量不足という課題に直面したため、当社の主要製品群である免疫グロブリン製剤ポートフォリオの売上も影響を受けました。

CSLでは対応策として、当社の血漿採取ネットワークを対象とするいくつかの取り組みを通じて、血漿採取量を大幅に回復することができました。当社製剤の製造サイクルは長期的であるという特徴を持つため、血漿採取量の回復は今後における免疫グロブリンおよびアルブミン製剤の力強い売上を下支えすると期待できます。

私は、CSLの主要製剤が、血漿確保量の不足にも関わらず、引き続き堅調な成長軌道に乗っていることを嬉しく思います。

当社の主要な遺伝子組み換え血友病B治療薬であるIDELVION® は、優れた臨床プロファイルが患者需要と市場シェアを押し上げ、売上高が17%2上昇しました。

当社の周術期出血領域における治療薬であるKCENTRA® は、病院需要がコロナ前の水準に回復し始めたことを受けて、売上が15%2と大幅に伸長した他、遺伝性血管性浮腫(HAE)治療において革新的な製剤であるHAEGARDA®は、オンデマンド療法から予防療法への継続的な移行と新たな市場における販売開始に支えられ、売上が7%2成長しました。

HPVロイヤルティは、力強い需要および供給増に支えられてコロナ前の水準に回復した結果、売上は134%2という目覚ましい回復を達成しました。

当社のインフルエンザワクチン事業であるSeqirusは、CC換算2で収入が17%増と非常に好調な業績を達成しました。これは、季節性インフルエンザワクチンの記録的な需要による大幅な成長により実現されたもので、Seqirusの差別化された高価値製品ポートフォリオが牽引しました。

さらに、Vifor Pharma Ltdの事業取得に関する合意を発表することができました。この事業取得は、私たちが業界をリードする治療領域、イノベーション、および持続可能な成長に対する注力をより一層強化し、当社の2030年戦略を加速するものだと言えます。」


主要項目

CSLベーリング

  • IDELVION® +17%2

  • KCENTRA® +15%2

  • HAEGARDA® +7%2

  • 免疫グロブリン製剤 -9%

  • HPVロイヤルティ +134%

  • 変革をもたらすデジタルツールに対する継続的な投資

Seqirus 

  • 季節性インフルエンザワクチンの売上高が20%増加2
    • 北半球市場において過去最高となる、最大11,000万回投与分を販売
  • FLUAD® QIV EUで販売開始
  • インフルエンザ向けの2種類の候補薬の開発につき、米国政府から新たなパンデミック契約を獲得
  • オーストラリアで、細胞培養インフルエンザワクチン用の新たな製造施設を建設開始


イノベーションと研究開発

  • CSL112ApoA-1III相試験AEGIS-IIが順調に進展し、80%を超える登録率を達成
  • EtranaDezにつき、HOPE-B治験において主要評価項目を達成
  • 遺伝性血管性浮腫治療のためのGaradacimabにつき、第III相試験の登録を完了
  • aQIVcの第II相試験を完了
  • FLUCELVAX® Quadrivalentの承認取得
    • アメリカおよびアルゼンチンで600万人以上が対象
    • オーストラリアにおける対象期間を2年以上延長
  • FLUAD® Quadrivalentの第III相試験につき、5064歳の成人における登録を完了
  • CSL、WEHI、およびメルボルン大学のパートナーシップに基づく、新たなバイオテック分野のスタートアップインキュベーターの設立に対し、政府助成金を獲得


Vifor Pharma Ltd 事業取得の合意

  • 腎疾患および鉄欠乏症分野に特化した魅力的な製品ポートフォリオにより、CSLの業界リーダーシップを強化
  • 血液疾患、血栓症、心血管疾患、および移植の治療領域にわたる、CSLの多様で充実した既存の製品パイプラインを拡充
  • Vifor Pharma製品を患者さんに提供するうえで、CSLが保有するグローバルなリーチ、研究開発能力、およびリソースが有益となる
  • 2022年度末までに規制当局による承認および契約締結を完了予定


人財と企業文化

  • 新任非常勤取締役
    • アリソン・ワトキン氏(AM)。経験豊かな経営者であり、前職ではCoca-Cola Amatil Ltdでグループマネジングダイレクターを務めた。
    • ダンカン・マスケル教授、メルボルン大学副学長

効率性

  • 18か所の新しい血漿採取センターがオープンし、2022年度には最大35か所の新規センターの開設を計画中
  • Terumoが、血漿採取のための新規医療機器につき、米FDAに510(k)を提出
  • Seqirusの充填および製剤化部門の拡張プロジェクトにつき、リバプールで作業が完了し、ホーリースプリングスでも順調に進展中

 

見通し2021年度為替レートに基づく)

ポール・ペローはCSLの今後の見通しについて以下のように述べました。「オミクロン変異株により新たな課題がもたらされる中で、CSLが適切に対応し、将来について引き続き前向きな姿勢を保っていることを誇りに思っています

私は、過去6か月間に世界各国の当社拠点を訪問し、スタッフや患者さんの意見を伺い、社会における人々の移動性が大きく回復し、業務環境の日常性も回復しつつあることにとても勇気づけられました

当社の血漿採取ネットワークに対する数々の取り組みの結果、血漿採取量は回復してきており、当社の主軸である血漿分画製剤のさらなる売上回復を下支えすると見られます。

Seqirusでは、インフルエンザワクチン需要の高まりを受けて、引き続き力強い業績を達成しており、差異化を実現した製品ポートフォリオに基づき、今年度も優れた実績を残すと予想されます。ただし、この市場には季節性があり、下半期には損失を計上すると予想しています。」

さらに、ポール・ペローは以下のように締めくくりました。「CSL2022年度の税引後純利益は、CC換算で約215,000万ドルから225,000万ドルの範囲になると予測しています。これには、Vifor Pharmaの事業取得合意に関連した取引費用である約9,000万〜11,000万ドルが含まれています。」


詳細情報

CSL の決算内容に関する詳細は、当社の4Dステートメント、投資家向けプレゼンテーションスライド、ウェブキャストをご覧ください。これらすべては当社のウェブサイト(www.csl.com)に掲載されています。医療用語の用語集も同サイトでご覧いただけます。詳細については、以下にお問い合わせください

Investors:  
Mark Dehring
VP Investor Relations
CSL Limited
Telephone: +61 3 9389 3407
Email: mark.dehring@csl.com.au

Media:  
Jimmy Baker
Communications
CSL Limited
Mobile +61 450 909 211
Email: jimmy.baker@csl.com.au

® CSLまたはその関連会社の登録商標

 

 

グループ業績

12月末上半期決算

(単位:百万米ドル)

2020年

12月

報告値

2021年

12月

報告値

2021年

12月

CC4

 

変動

%

 

 

 

 

 

売上

5,596

5,808

5,763

3%

その他の収入

143

233

230

 

総収入

5,739

6,041

5,993

4%

 

 

 

 

 

EBITA(金利・税金・償却前利益)

2,638

2,479

2,427

(8%)

減価償却費

(280)

(264)

(262)

 

EBIT(金利・税金前利益)

2,538

2,215

2,165

(8%)

支払利息

(107)

(70)

(67)

 

税金費用

(441)

(383)

(376)

 

税引後純利益

1,810

1,760

1,722

(5%)

 

 

 

 

 

中間配当(米ドル)

EPS(米ドル)

1.04

3.98

1.04

3.85

 

3.77

0%

(5%)



 

数値は全て、別途記載のない限り米ドルです。
固定レート(CC)換算によって為替変動の影響を除き、業績を比較しやすくしています。詳細は2021年12月を期末とするCSLの半期財務レポート(Directors’ Report)をご参照ください。
オーストラリアに住所が登録されている株主には、1株当たりの中間配当1.04米ドル(約1.46豪ドル)が、2022年4月1日に支払われます。ニュージーランドに住所が登録されている株主には、1株当たりの中間配当1.04米ドル(約 1.57 ニュージーランドドル)が、2022年4月6日に支払われます。為替レートは基準日である2022年3月8日のものとします。その他の株主には、米ドル建てで支払われます。CSLは、株主に対し、米国の銀行口座への直接振込みにより米ドル建てで配当支払いを受けられる機会も提供しています。

4 固定レート(CC)換算によって為替変動の影響を除き、業績を比較しやすくしています。詳細は2021年12月を期末とするCSLの半期財務レポート(Directors’ Report)をご参照ください。

 

 

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日本における連絡先:
CSLベーリング株式会社 -CSLグループ会社、CSLベーリングの日本法人
コーポレートコミュニケーション
電話:03-3534-5735 Fax:03-3534-5864