CSL通期決算発表 純利益21億米ドルを達成

CSL Limited(ASX:CSL; 米国店頭市場:CSLLY)は、2020年6月30日を期末とする12カ月間の税引後純利益(NPAT)が10%増、固定レート(CC)換算で17%増の21億300万ドルであったことを発表しました。

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CSLが2020年8月19日(現地時間)にオーストラリアで発表したプレスリリースを日本語に翻訳・編集したものです。
内容および解釈は原文(英語)が優先します。原文掲載:https://www.csl.com

 

CSL 通期決算 純利益 21 億ドル超達成1 

税引後純利益は21 億 300 万ドル、固定レート(CC2)換算で 17%増、収益は CC2換算で9%増であり、CSLにとって引き続き堅調な年となりました。

    • 免疫グロブリンポートフォリオの順調な成長

    • IDELVION®を中心とした血友病ポートフォリオの進展

    • 中国における新たな販売モデルへの移行

    • Seqirusの堅調な利益成長を伴う製品差別化戦略の実行

    • これまでのところCOVID-19パンデミックによる収益への重大な影響はありませんが、状況は流動的であり、一部は予測不可能となっています。

  • 1 株当たり利益 4.63ドル、CC2 換算で 17%

  • 最終配当3 1株当たり 1.07 米ドル(約 1.48 豪ドル)

    • 年間合計配当は 1 株当たり 2.02米ドル増加で、9%

    • オーストラリアドル換算で、年間合計配当は 1 株当たり約2.95 豪ドルで、11%

  • 2021年度税引後純利益は、固定レート換算で約21億ドルから226,500万ドルの範囲になると予想されています。

    • この見通しの主な不確定要素には、COVID-19CSLのサプライチェーン、特に血漿採取に与える影響が不確定であることが挙げられます。

    • グローバルパンデミックに対応するため、CSLではその機能、専門性、および資産を緊急に配備し、研究開発への取り組みをすすめています。現在、1件のワクチン提携に加え、検討中や開発中の治療薬候補が4つあります。現時点での利益見通しは、こういった研究開発に要する追加費用を考慮したものです

CSL LimitedASXCSL; 米国店頭市場:CSLLY)は本日(訳注:2020年8月19日)、2020630日を期末とする12カ月間の税引後純利益(NPAT)が10%増、固定レート(CC2 換算で17%増の21300万ドルであったことを発表しました。

CSLの最高経営責任者兼マネジングダイレクターのポール・ペローは次のように述べています。「COVID-19パンデミックがもたらした、これまでに経験したことがないような課題に直面しながらも優れた業績をご報告できることを喜ばしく思います。

CSL最大のフランチャイズである免疫グロブリンポートフォリオの業績は極めて好調であり、売上についてもPRIVIGEN®は20%2増、HIZENTRA®は34%2増となりました。この成長を支えているのは、両製剤に対し慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)が新たな適応として承認されたことに加え、原発性免疫不全症候群といった慢性疾患に対する患者さんからの以前から続く需要の高さ、続発性免疫不全症における利用の拡大です。CIDPは進行性の神経疾患です。HIZENTRA®では特に堅調な伸びがみられましたが、これは現在のパンデミック下で在宅治療に対する需要が増えたことがその原因の一部となっています。

アルブミンの売上は、当初の想定通り新たな直接販売モデルに移行した中国を除き、主要市場で好調な伸びをみせています。この移行によりアルブミンの総売上が36%4減少しましたが、これはガイダンス通りです。中国での移行は既に完了し、臨床医と直接連携することが可能となり、今後バリューチェーンにおけるCSLの存在感が高まることが期待されます。患者さんへのアルブミンの供給に影響はなく、売上は2021年度には常態レベルにまで回復する見込みです。

遺伝性血管性浮腫(HAE)の治療薬であるHAEGARDA®と血友病Bの治療薬であるIDELVION®は、ともに変革をもたらすことのできる製剤であり、売上の伸びにも反映されています。HAEGARDA®の売上は12%2増、IDELVION®の売上は25%2増となりました。

Seqirusは、5年前に設立された当初、業績不振であったため、長期的事業目標を立てました。本日、Seqirusが戦略通りの実績を挙げており、こういった目標を超える成果が得られたとご報告できることを非常に喜ばしく思います。Seqirusでは今年の金利・税金前利益の増加が70%を超えましたが、これはFLUCELVAX®とFLUAD®といった、差別化された新製品によるものです」


 

主要項目

 

CSLベーリング2

  • PRIVIGEN® 20%

  • HIZENTRA® 34%

  • アルブミン製剤 36%減(GSPの影響4

  • IDELVION® 25%

  • AFSTYLA® 21%

  • HAEGARDA® 12%

  • KCENTRA® 12%

  • ZEMAIRA® 20%

 

Seqirus2

  • 季節性インフルエンザワクチン売上21%

  • FLUAD®

    • 英国とオーストラリアで優先勧告

    • QIVについてはオーストラリアで上市、米国とEUで承認を取得

  • EUFLUCELVAX®を上市

     

イノベーションへのフォーカス

COVID-19の状況における対策として19/20年度に中断された臨床試験を再開

  • (心血管疾患を対象とした)CSL112による第III相臨床試験で9,500人を超える患者さんを登録

    • 無効解析を実施;試験は計画通り継続

  • HIZENTRA® CIDPに対する希少疾病用医薬品指定を取得

  • 皮膚筋炎を対象としたHIZENTRA®による第III相臨床試験を開始

  • PRIVIGEN® 日本で原発性免疫不全症候群(PID)と続発性免疫不全症(SID)の適応で承認を取得

  • 日本で遺伝性血管性浮腫(HAE)を対象としたHAEGARDA®による第III相臨床試験を開始

  • HAEを対象としたGaradacimab (抗FXIIa)による第II相臨床試験を完了

  • AATによるGvHD予防のためのCSL964III相臨床試験で患者登録を推進中

  • 初の細胞ベースの4価季節性インフルエンザワクチンとなるFLUCELVAX® TETRAEUで承認を取得

  • aQIVc(細胞培養+MF59)新製品の開発を開始

  • 米国食品医薬品局(FDA)が、アジュバント添加細胞ベースのインフルエンザパンデミックワクチンであるAUDENZTMを承認

 

事業取得

  • 血友病B遺伝子治療プログラム(EtranaDez)に対するライセンス権を取得5

  • Vitaeris Inc.の買収とClazakizumabの取得

    • 慢性活動性抗体関連型拒絶反応(AMR)を対象とした試験を開始

 

人財と企業文化

  • CSLBest Employers for DiversityForbes)にランクイン

  • 社員数が27,000人になり、2019年から8%の増加

    • 全社員の57%が女性

  • 主要リーダーシップ着任:

    • Paul McKenzie – CSLグループ最高執行責任者(Chief Operating Officer CSL Group

    • Stephen Marlow – Seqirusジェネラルマネジャー(General Manager)、Dr. McKenzieに報告

    • Andrew Nash – Chief Scientific Officer

    • Karen Neave – Chief Risk Officer

    • 社外取締役(Independent Non-Executive Director

      • Mr Pascal Soriot – AstraZeneca最高経営責任者(Chief Executive Officer

      • Ms Carolyn Hewson AO – 財務部門で35年の経験あり

効率性

  • 全製造施設で将来的な需要に対応するための主要投資プロジェクトが進行中

  • 米国内に40カ所の血漿採取センターを新設

  • グローバル全体で新たなEnterprise Resource PlanningERP)を実施

  • エンドツーエンド・サプライロジスティックスの戦略的見直し

    • CSLLengnauバイオテクノロジー製造施設の賃貸契約に関するThermo Fisher Scientificとの戦略的提携

  • 中国における直接販売モデルへの移行は完了


COVID-19
パンデミックへの対応

COVID-19パンデミックは、CSLの社員、サプライチェーン、さらには多くの治療製剤の製造に欠かせない原料である血漿採取において課題となっています。CSLの製造する治療製剤は患者さんの生命を支える上で重要であり、社員は今日までにグローバルパンデミックによる様々な課題や影響の軽減に集中的に取り組んできました。
当社の治療製剤に対する需要、特に免疫グロブリン製剤やインフルエンザワクチンに対する需要は引き続き好調です。それぞれの国や地域でCSLが果たす役割が極めて重要であることを各国政府が認識しています。その結果、当社の血漿採取センターと製造施設はこういった医薬品の供給を維持するために稼働し続けています。
状況は引き続き非常に流動的ですが、CSLはバリューを指針とした意思決定により極めて困難な環境の中でも順応性を持って素早く反応できることを示しました。
CSLではその機能、専門性、および技術を即座に活用できるような可能性を模索することで、グローバルパンデミックへの対応に注力し、研究開発を積極的に進めてまいりました。ワクチン、モノクローナル抗体、および血漿製剤といった領域を含め、COVID-19と闘うことを目的とした複数の研究開発プログラムや提携が行われています。

 

強固な財務体制

従来からCSLでは、流動性とレバレッジに対し保守的なアプローチを行ってきました。しかしながら、財務体制をさらに強化するため、今年初めに私募により75,000万ドルを追加調達しました。使用可能流動性資産は現在、ギアリング・レシオでは31億ドルとなっており、EBITDAに対する純負債の1.5倍と評価されています。信用格付けは引き続きS&P A-、ムーディーズA3となっています。


見通し
2020 営業年度為替レートに基づく)

CSL の業績見通しについて、ポール・ペローは次のように述べています。「CSL の血漿分画製剤、遺伝子組換え製剤、ワクチン製剤への需要は引き続き堅調です。

しかしながら、COVID-19パンデミックは、確実に世界の血漿製剤業界にとって課題となっています。外出自粛命令、広範囲のロックダウンに加え、政府によるその他の措置に地域社会が対応したことから、過去数カ月間には血漿採取に影響がみられました。これを軽減するため、CSLでは血漿採取を持続するための多くの取り組みを実施してきました。パンデミックはいずれ沈静化するときがくるはずであり、その点を考慮し、血漿採取と製造施設に加え当社の要ともいえる研究開発プログラムへの投資を継続していきます。

Seqirusの業績は引き続き好調となると予想され、今年度も収益性の高い年となるでしょう。世界中の政府が国民をインフルエンザとCOVID-19の同時感染の可能性から守りたいと望んでいます。Seqirusの持つ差別化された製品に加え、このような背景に基づいた予想となります。

2021 年度税引後純利益は、固定レート換算で約 21 億ドルから 22 6,500 万ドルの範囲になると予想しており、2020 年度との比較では最大8%の増加となると思われます」

当社の 2021 年度の業績予測を行うにあたり、ガイダンスに重大な影響を与える可能性のあるいくつかの重要な不確定要素について、下記の脚注6 に明示します。

  

詳細情報

CSL の決算内容に関する詳細は、当社 4E ステートメント、投資家向け発表スライドおよびウェブキャストをご覧ください。いずれも当社ウェブサイト www.csl.comに掲載されています。医療用語の説明についてもウェブサイトでご覧いただけます。 詳細については下記までご連絡ください。

 


グループ業績

 

6月末通期決算

(単位:百万米ドル)

6

2019

報告値

6

2020

報告値

   6

  2020

     CC7

 

変動

%

 

 

 

 

 

売上

8,205

8,797

8,938

9%

その他の収入

334

354

357

 

総収入

8,539

9,151

9,295

9%

 

 

 

 

 

EBITA(金利・税金・償却前利益)

2,879

3,137

3,301

15%

減価償却費

(375)

(420)

(425)

 

EBIT(金利・税金前利益)

2,504

2,717

2,877

15%

支払利息

(163)

(144)

(136)

 

税金費用

(422)

(470)

(494)

 

税引後純利益

1,919

2,103

2,247

17%

 

 

 

 

 

合計配当(米ドル)

EPS(米ドル)

1.85

4.236

2.02

4.633

 

4.951

9%

17%



1 数値は全て、別途記載のない限り米ドルです。

2CC)固定レート換算によって為替変動の影響を除き、業績を比較しやすくしています。詳細は 20206 月を期末とする CSL の財務レポート(Directors’ Report)をご参照ください。

3オーストラリアの住所が登録されている株主には、1 株当たりの最終配当 1.07 米ドル(約 1.48 豪ドル)はオーストラリアの税務上の目的では上乗せされず、2020 年 10 月 9日に支払われます。ニュージーランドの住所が登録されている株主には、1 株当たりの最終配当 1.07 米ドル(約 1.63 ニュージーランドドル)は 2020年 10 月 9 日に支払われます。為替レートは基準日である 2020 年 9 月 11 日のものとします。その他の株主には、指定のない限り米ドル建てで支払います。CSL では株主に対し、米国の銀行口座への直接振込により米ドル建てで配当支払いが受けられる機会も提供しています。

4 GSP – 中国における新たなビジネスモデルへの移行

5 uniQureとの取引は通例の規制当局による承認が必要です。

6 実績に大きな変動を与える可能性のある主な要因として、研究開発活動における成功およびタイミング、規制当局の当社製品に対する承認の決定および適応に関する決定、当社製品に影響を与える競合の開発、新製品・既存製品を販売する能力、製造面での困難や遅れ、血漿採取力、売買様式や金利および為替レートの変動、製品の製造や物流、価格、償還、市場アクセス、税に影響を与える法律や規制、買収と売却、研究協力、訴訟または政府の査察ならびに CSL の特許およびその他の知的所有権を保護する能力などが挙げられます。

7 固定レート換算によって為替変動の影響を除き、業績を比較しやすくしています。詳細については 2020 年6 月を期末とする CSL の財務レポート(Directors’ Report)をご参照ください。

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