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CSL Limited 2014/15年度通期業績発表

Japan — 2015.08.12

CSLが 2015 年8 月12 日(現地時間)にオーストラリアで発表したプレスリリースを日本語に翻訳・編集したものをご参考までに提供させていただきます。内容および解釈は原文(英語)が優先します。原文掲載:http://www.csl.com.au/





2015年8月12日
堅調な通年業績
アルブミンと専門領域製剤が2桁の伸び
CSL、世界第2位のインフルエンザワクチン製造メーカーに
Privigen® の新製造施設完成
取締役会はさらなる自社株買い戻しを検討

CSL Limited(ASX:CSL; 米国店頭市場「CSLLY」)は本日、2015年6月30日を期末とする通期の税引後純利益(NPAT)について、前期比6%増の13億7,900万米ドルと発表しました。NPATは、ノバルティスのインフルエンザワクチン事業の買収に伴う特別経費2の調整後、固定レート換算1では10%増でした。


主要項目
 
財務関連
•  売上高    54億5,900万米ドル、前期比2%増    
                  固定レート換算1 で7%増
•  EBIT    17億5,800万米ドル、前期比7%増
                   買収に伴う経費調整後2 、固定レート換算で12%増
•  NPAT    13億7,900万ドル、前期比6% 増
                   買収に伴う経費調整後、固定レート換算で10%増
•  1株当たり利益 2.92米ドル、前期比8%増
                   買収に伴う経費調整後、固定レート換算で13%増
•  研究開発費は4億6,300万米ドル
•  最終配当3     1株当たり66米セント、10%増(豪税引き前)、支払期日2015年10月2日
                   当年の豪ドル換算での最終配当は1株当たり0.90豪ドル、前期比39%増

事業関連
•  ノバルティスの世界的なインフルエンザワクチン事業の買収
•  bioCSL訳注(バイオシーエスエル)事業が好転
•  Hizentra®(皮下注用免疫グロブリン製剤)- 欧州医薬品庁と米国食品医薬品局(FDA)がフレキシブルな投与法を承認
•  CSL 654 (rIX-FP) - 医薬品としての承認申請書を米国と欧州の当局に提出
•  CSL 627 (rFVIII-SingleChain) –医薬品としての承認申請書を米FDAに提出
•  CSL 112 (rHDL) – 第IIb相国際共同試験の症例登録が迅速に進んでいる
•  大規模な資本プロジェクト完了

資本の運用
•  9億5,000万豪ドルの自社株買い戻し完了
•  新規の買い戻し4 を予定
•  新規の私募債を予定

「CSLの2015年の堅調な業績により、これまでも継続されてきた確固たる株主還元が可能になります」とCSLの最高経営責任者兼マネジングダイレクターのポール・ペローは述べています。「アルブミンと専門領域製剤が2桁の伸びを示しており、当社独自の生物学的製剤への需要は引き続き堅調です。インフルエンザワクチンの売上が特に順調で、bioCSLは再び伸びています。」

「ノバルティスのインフルエンザワクチン事業の買収が迅速に進み、事業統合を早期に進めることが可能になりました。これによりCSLは世界第2位のインフルエンザワクチン製造メーカーになりました-私たちが深い知識や経験を有している領域です。この事業統合により、幅広い製品ポートフォリオ、販売地域の拡大、専門性の高いR&D部門、および大規模な製造体制が備わり、世界市場での競争において優位なポジションを得ることができました」とペローは述べました。

「また、将来の成長のための投資も行い、複数の主要製造施設において数々の重要プロジェクトを遂行し、生産能力拡大計画が進展しました」とペローは述べました。「このほどスイスのレングナウの遺伝子組換え血液凝固因子製剤の新しい製造工場が着工しました。オーストラリアのブロードメドウズの新しい Privigen® 製造施設はバリデーションを完了し、最近完成した米国のカンカキーにおける新しい分画施設とアルブミン製造施設の操業開始に必要な承認を米FDAから取得しました」とも述べました。


見通し(2015営業年度レートに基づく)

CSLでは、当社製品への基本的な需要は2016営業年度も引き続き堅調であろうと見ており、売上も2015年度同様に増加すると考えています。当社では、特に新しい企業や製品の参入により、市場での競争は引き続き厳しいものになるだろうと考えています。

「2016年度は当社の持続可能な成長に向けての投資を行う重要な年になります」とペローは述べています。「研究開発パイプラインへの大幅な投資を継続します。2017年に予定されている複数の新しい遺伝子組換え血液凝固因子製剤の発売を前に、コマーシャル部門への大規模な投資を予定しています。2016 年度に実行する大幅な生産能力拡張で固定資産の償却は増加するでしょう。このようにコストは増加しますが、税引後純利益は5%程度伸び、1株当たり利益は利益の伸びを上回るでしょう。」

「ノバルティスとの買収手続きを当初予定より早めて完了させたため、2014年10月の発表5 以降、この事業についてのガイダンスはまだ示していません。したがって、買収の利益、統合コスト、そして業績への貢献は当社のガイダンスには含まれていません。今後数カ月でこの事業についての最新の見通しをお伝えできると思います」とペローは述べました。

2016年6月30日を期末とする営業年度の財務予想において、ガイダンスに重大な影響を与える可能性のあるいくつかの重要な要素について、下記の脚注6 で説明します。


事業レビュー

CSLベーリング の売上は50億2,900万米ドルで、固定レート換算で前期比7%増となりました。

免疫グロブリン製剤 の売上は23億2,600万ドルで、固定レート換算で5%の伸びを示し、その内、‘標準’の免疫グロブリン製剤は8%の伸びでした。
 
静注用免疫グロブリン(IVIG)の需要は、Privigen®が牽引役となり、特に欧州で好調でした。欧州でPrivigenの適応が拡大し、慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)の治療に用いられるようになったことが成長を支えました。これによって、 IVIGは低価格市場での販売が増えたため、平均販売価格にマイナスの影響が出ました。米国市場は厳しい競争が続いています。

皮下注用免疫グロブリン製剤(SCIG)の需要は、北米と欧州の双方で堅調でした。CSLの SCIG製剤、Hizentra®は、自宅で自己投与でき、患者さんの利便性が向上します。米国では、フレキシブルな投与法が承認されたことで、原発性免疫不全症候群(PID)の患者さんに製品が浸透しました。

アルブミン製剤 は、世界的に需要が伸びているため、売上は7億5,400万米ドルで、固定レート換算で12%増となりました。中国では、(主要都市に続き)第2、第3群の都市での浸透が進み、アルブミンの業績向上が続きました。CSLでは幅広い種類のアルブミンを提供しているため、顧客に魅力ある豊富な選択肢を提示することができています。

血友病関連製剤 の売上は10億2,600万米ドルで、固定レート換算で3%増となりました。血漿由来血友病関連製剤の売上は、遺伝子組換え製剤への転換が続いているにもかかわらず、4%の増加でした。売上増に主に貢献したのは、ブラジル、ポーランド、ドイツでのBeriate® の需要でした。Haemate® とHumate® の売上は、東欧、中東、アフリカ、北米で増加しました。CSLの遺伝子組換え血液凝固第VIII因子製剤のHelixate®は、患者継続プログラムの成功で、適度な伸びとなりました。この市場には新規参入が多く、競争の厳しい状況が続いています。

専門領域製剤 の売上は、日本での創傷治癒製剤の販売が減少したものの、9億2,300万米ドルで、固定レート換算で15%増となりました。それ以外の専門領域製剤は、主にKcentra®、Berinert®、Zemaira®の販売が好調で18%増となりました。

Kcentra® (4因子プロトロンビン複合体濃縮製剤)は、米FDAで外科適用が承認されたことを受けて、順調な伸びを続けました。12月に米国メディケア・メディケイド・サービスセンターが、ワーファリン投与下で急性大量出血を来した患者でのワーファリンの効果の抑制において本剤による顕著な臨床的効果を認め、ニューテクノロジー・アドオン・ペイメント(一定額加算)の適用を2015年9月まで延長することを承認しました。

Berinert® の堅調な需要が続きました。Berinert®(C1エステラーゼインヒビター濃縮製剤)は、遺伝性血管性浮腫の急性発作の治療に使われます。2012年に米FDAが自己投与の追加適応を承認し、現在、Berinert®の自己投与を行っている患者さんは75%を超えています。

α1関連性肺気腫の治療に用いられるZemaira®は順調に伸びました。CSLの新しいDNA診断薬キットは患者の特定に不可欠です。年度内に9,000セット以上が使われました。

bioCSL訳注(バイオシーエスエル)の売上は4億 8,000万豪ドルで、固定レート換算で前期比11%増となりました。インフルエンザワクチンの売上は18%増の1億4,500万豪ドルでした。これは社内のコマーシャル部門の再構築の成果です。米国、英国、ドイツで初めてbioCSLのインフルエンザワクチンが発売され、大きな競争力となっています。

CSLの知的所有権の収入は 1億3,700万米ドルで、固定レート換算で前期比5%減でした。ヒトパピローマウイルスワクチンに関連する知的所有権のロイヤルティによる収入は1億 600万米ドルでしたが、これが減少したためです。


資本の運用

自社株買い戻し
2014年10月、CSLは9億5,000万豪ドルを上限とする市場自社株買い戻しを行う意図があることを発表しました。このプログラムが完了し、CSL の発行済み株式のおよそ2.2%にあたるおよそ1,060万株を買い戻しました。

CSLのバランスシートは現在も非常に健全な状態であり、負債比率もあまり高くなく、キャッシュフローも引き続き良好です。2015年6月30日時点における現金および現金等価物は総額5億5,700万米ドルであり、これに対して有利子負債の総額は22億8,100万米ドル、未実行融資枠の総額は1億 4,100万米ドルでした。


2016営業年度における資本運用の予告
株主還元の向上のため、CSLは効率的なバランスシートの維持を目標とします。CSLは純有利子負債/EBITDA倍率をおよそ1にするという資本比率改善の目標を掲げています。2015年6月30日時点で、この倍率は0.9でした。取締役会は、最近のプログラムと同程度の市場自社株買い戻しプログラムを検討しています。

2016営業年度前半に、CSLは、債務管理プログラムの一環として、米国の直接引き受け市場から5億米ドル程度を調達する予定です。


CSLの決算内容に関する詳細は、当社4Eステートメント、投資家向け発表スライドおよびウェブキャストをご覧ください。いずれも当社ウェブサイトwww.csl.com.au に掲載されています。医療用語の説明についてもウェブサイトでご覧いただけます。さらなる詳細については、以下にご連絡ください。    

投資家向け:   メディア向け:
Mark Dehring      Sharon McHale   
Head of Investor RelationsHead of Public Affairs
CSL Limited CSL Limited
Telephone: +613 9389 3407 Mobile +614 0997 8314 
Email: mark.dehring@csl.com.au Email: sharon.mchale@csl.com.au 



グループ業績
米ドル 

6月末通期決算
(単位:百万米ドル)  
2014年
6月
報告値 
2015年
6月
報告値
2015年
6月
固定レート
換算#
変動
%
     
売上
 その他収入
総収入
5,335
169
5,504
5,459
154
5,613
5,733
156
5,889
7.5%

7.0%
     
EBITDA(金利・税金・償却前利益)1,8321,9391,9948.8%
     
減価償却費195181190 
EBIT(金利・税金前利益)1,6371,7581,80410.2%
     
支払利息334444 
税金費用297335348 
当期純利益
買収経費7
修正後税引後純利益
1,307
-
1,307
1,379
22
1,401
1,412
22
1,434
8.0%

9.7%
     
1株当たり普通配当 (US$)
1株当たり最終配当 (US$)
基本EPS (US$)                          
1.13
0.60
2.70
1.24
0.66
2.92


2.99
10%
10%
8%

(#)  固定レート換算では、比較しやすいように、為替レートの影響を除いて、前年のレートで今期の業績を示します。これは、(a)米ドル建て以外のグループ内の企業の当期純利益を、前年のレートで換算(「換算通貨の影響」)し、(b)為替レートの変動で影響を受ける、グループによる主要な取引を、前年に発生していた場合に取引に適用されるレートで換算(「取引通貨の影響」)するものです。換算通貨と取引通貨の影響を合わせたもので、最終業績を固定レート換算します。

NPATの概要
税引後純利益      $1,379.0m
換算通貨の影響 (a)  $    91.4m
取引通貨の影響 (b)  $   (58.6m)
固定レート換算の税引後純利益 *    $1,411.8m

(a) 換算通貨の影響 $91.4m
(6月15日/6月14日までの12ヵ月間に)主要通貨の計算に用いられる平均為替レートは次のとおり: USD/EUR (0.82/0.74); USD/CHF(0.94/0.91)

(b) 取引通貨の影響 ($58.6m)
取引通貨の影響は、該当する前年の為替レートを参照して計算します。計算に際しては、CSLグループ内部(メーカーから販売会社へなど)の売上と外部(最終顧客へなど)の売上の両方、そしてそれぞれの取引に適用された為替レートを考慮します。

売上の概要
最終売上                             $5,458.6m
通貨の影響 (c)                    $274.3m
固定レート換算の売上 *     $5,732.9m

c) 固定換算レートの影響 $274.3m
固定換算レートの影響は、売上に及ぼす通貨の影響は複雑で相互に関連しているものであるため、ひとつの金額で示します。

* 固定換算レートの税引後純利益と売上は、オーストラリア監査基準に基づく監査・確認を受けていません。


®  CSL Limitedとその関連会社の商標です。


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脚注:
1 固定レート換算では、比較しやすいよう為替レートの影響を除きます。詳細は末尾の注をご覧ください。
2 ノバルティスのインフルエンザワクチン事業の買収に伴う総額2,200万ドルの特別経費
3 オーストラリアの住所が登録されている株主には、配当は豪ドル建てで1株当たり 89.9910豪セント(為替レート1.3635豪ドル/1米ドル)で、ニュージーランドの住所が登録されている株主には、配当はニュージーランドドル建てで1株当たり1ニュージーランドドル0.6104セント(為替レート1.5244ニュージーランドドル/1米ドル)で支払います。採用する為替レートは、配当決定日のものとします。その他の株主には米ドル建てで支払います。
4 CSLは、随時買い戻しを延期または終了する権利を有します。
5 2014年10月27日にCSLは、ノバルティスのインフルエンザワクチン事業の買収で合意に至ったことを発表しました。当取引が財務に与える影響の予想が示されており、当社ウェブサイト:http://www.csl.com.au/investorsでご覧いただけます。
6 実績に大きな変動を与える可能性のある主な要因として、研究開発活動における成功、規制当局の当社製品に対する承認の決定および適応に関する決定、当社製品に影響を与える競合の開発、新製品・既存製品を販売する能力、製造面での困難や遅れ、金利および為替レートの変動、製品の製造や物流、価格、償還、市場アクセス、税に影響を与える法律や規制、訴訟または政府の査察ならびにCSLの特許およびその他の知的所有権を保護する能力などが挙げられます。
7 ノバルティスのインフルエンザワクチン事業の買収に伴う特別経費
訳注 bioCSL (バイオシーエスエル=オーストラリアを拠点とした医療用医薬品やワクチン事業、世界市場に向けたインフルエンザワクチン事業を手掛けるCSLのグループ会社。)

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日本における連絡先:

CSLベーリング株式会社 (CSLグループ会社、 CSLベーリングの日本法人)
コーポレート コミュニケーション
電話:03-3534-5735 Fax:03- 3534-5864
2015年8月18日