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米CSL Behring 国際血栓止血学会で遺伝子組換え血液凝固第IX因子製剤、rIX-FP、良好な第III相データ発表

Japan — 2015.07.10

米CSLベーリングが 2015 年6 月24 日(現地時間)に発表したプレスリリースを日本語に翻訳・編集したものです。
その内容および解釈は原文(英語)が優先します。
原文掲載:http://www.cslbehring.com/



報道関係 各位
2015年7月10日
CSLベーリング株式会社

米CSLベーリ ング
2015年国際血栓止血学会(ISTH)にて、
血友病B治療用長時間作用の遺伝子組換え血液凝固第IX因子製剤(rIX-FP)における
有効性、安全性および改善された投与方法を評価した第III相データを発表

  • 血友病B患者の定期的な投与で投与間隔を14日間まで延長できることが裏付けられた
  • 定期補充療法でrIX-FPを使用した成人および小児患者の年間自然出血率(AsBR)は0.00であった
  • 手術サブスタディの結果から、rIX-FPの単回投与は手術中の止血を維持するのに十分であることが示された

CSL ベーリング社(ペンシルベニア州キング・オブ・プルシア、米国)は、2015年6月24日、遺伝子組換え血液凝固第IX因子と遺伝子組換えアルブミンを融 合し半減期の延長を目的とした融合タンパク質製剤(rIX-FP)の有効性および長期的安全性を評価した第III相試験結果をカナダのトロントで開催され た国際血栓止血学会議(ISTH)で発表しました。本試験では、治療歴のある成人および小児の血友病B患者を対象に14日に1回投与する定期補充療法およ び出血時補充療法(オンデマンド療法)においてrIX-FPの有効性と安全性を裏付ける結果となりました。また、本結果には、周術期の止血管理も含まれ、 rIX-FPの有効性および安全性を裏付ける結果が発表されました。

「rIX-FPの主要試験の結果は、定期補充療法において最長2週間 まで投与間隔を延長できることが示唆され、期待に満ちたものです」と、ミラノ大学医学部血液内科/IRCCSマッジョーレ病院教授で、治験統括医師である 医学博士のエレナ・サンタゴスティーノさんは述べました。「今回の治験では、治療効果を損なうことなく、ここまで投与回数を少なくできるということも示さ れました。このことから、rIX-FPは、承認されれば、活動的な生活を送っているために予防的治療を必要とする患者さんにとって、特に、重要な新しい治 療選択肢となることが示唆されます。」

試験の主な所見

  • 治 療歴がある成人および青年におけるrIX-FP(アブストラクト #OR347):最初の第III相試験は、治療歴がある血友病B患者(12~61歳、血液凝固第IX因子(FIX)活性が正常値の2%以下)63名を対象 に、7、10および14日間に1回の定期補充療法と出血エピソード時のオンデマンド療法でのrIX-FPの安全性および有効性を評価する国際的な試験で あった。1群では、オンデマンド療法による治療歴がある患者23名に対して、6ヵ月間、オンデマンド療法のみを実施し、その後7日毎の定期補充療法に切り 替えた。もう1つの群では、40名に対して、6ヵ月間、7日毎の定期補充療法を実施し、その後、適格な患者については、12~18ヵ月間にわたる10日毎 または14日毎の定期補充療法に切り替えた。

    オンデマンド療法で開始し、その後定期補充療法に切り替えた患者では、年間の自然出血率 (AsBR)が、オンデマンド療法期間中の中央値15.43から、定期補充療法期間では0.00まで100%低下した(p< 0.0001)。7日毎 の定期補充療法で開始し、その後10日毎または14日毎の定期補充療法に切り替えた患者では、AsBR中央値が0.00であった。試験全体として、99% の出血イベントを1回または2回の投与で管理することができ、原因や部位に関わらず、94%の出血は1回の投与でコントロールできた。14日毎の定期補充 療法の患者が使用した投与量の中央値は75 IU/kgで、過去に使用したFIX製剤と比較して50%少ない治療であった。血液凝固第IX因子に対するインヒビターまたはrIX-FPに対する抗体が 発生した患者はいなかった。関連する有害事象は5名(7.9%)の患者で報告された。臨床試験で最も多く見られた副作用は頭痛であった。全体的に、rIX -FPの忍容性は良好で、安全性に関する懸念は特定されなかった。

「CSLベーリングは、遺伝子組換えアルブミン融 合技術により、投与回数を少なくできるように、クリアランスを大幅に減少させ血液凝固第IX因子の止血効果を長時間持続する製剤を開発しておりますが、今 回のデータは当社の技術がもたらすベネフィットに関し、さらなるエビデンスとなります」と、CSLの最高研究責任者(CSO)兼研究開発統括ダイレクター であるアンドリュー・カスバーソンは述べました。「CSLベーリングは、長年、種々の重篤な疾患を抱えている人々の健康を守ることに尽力してきました。 rIX-FPは、世界中の患者さんの治療の向上に寄与できる可能性がある革新的な製剤を開発し提供するという当社のコミットメントがかたちになったもので す。」

  • 治療歴がある小児におけるrIX-FP(アブストラクト #OR346):2件目の第III相国際試験では、血友病B(FIX活性が正常値の2%以下)小児患者(1~11歳)27名を対象に、7日間に1回の定期 補充療法および出血エピソードの治療におけるrIX-FPの安全性および有効性を評価した。患者には12ヵ月間または投与日数として50日間投与した。

    AsBR の中央値は0.00で、6歳未満の患者と6~11歳の患者で同様であった。試験全体としては、97%の出血エピソードを1回または2回の投与で管理するこ とができ、89%は1回のみの投与で治療できた。全体的に、rIX-FPの薬物動態プロファイルは、他のFIX製剤と比較して5倍超長い半減期、クリアラ ンスの低下を示し、定期補充療法で7~14日毎という投与間隔が裏付けられた。治験責任医師は96%の治療を有効である(著効または有効)と評価した。合 計25名の患者が投与日数50日以上となった。血液凝固第IX因子に対するインヒビターまたはrIX-FPに対する抗体が発生した患者はいなかった。ま た、r-IX-FPに関連する有害事象または治験の中止はなかった。

  •  治療歴がある患者における手術時の rIX-FP(アブストラクト #PO253):3件目の試験は国際的PROLONG-9FP臨床プログラムの一環として、第III相試験に含まれる手術サブグループ解析であった。この アブストラクトでは、血友病B患者(8~51歳)10名を対象に、手術中および術後の出血予防のためのrIX-FPの使用を評価した。この結果から、 rIX-FPの単回投与は、手術中の止血を維持するのに十分であることが示された。手術後14日間の試験期間にわたり、患者は2~7回の投与を要した。 rIX-FPの消費量および投与回数はいずれも、実施した手術の種類に基づき、顕著に少ないと判断された。すべての手術の出血予防に対して、治験責任医師 により、著効または有効と評価された。血液凝固第IX因子に対するインヒビターまたはrIX-FPに対する抗体が発生した患者はいなかった。また、r- IX-FPに関連する有害事象または治験の中止はなかった。


rIX-FPについて
CSL ベーリングは、遺伝子組換えアルブミンとの遺伝子融合により、遺伝子組換え血液凝固第IX因子の止血効果がより長く持続するようにrIX-FPを作製しま した。CSLベーリングは、生物学的半減期が長いことから、アルブミンを血液凝固因子タンパク質の遺伝子融合パートナーとして選択しました。さらに、遺伝 子組換えアルブミンは良好な忍容性プロファイルを有し、免疫原性反応が低いことが示されており、クリアランスの機序がよく知られています。遺伝子組換え血 液凝固第IX因子と遺伝子組換えアルブミンを連結する開裂可能なリンカーは、遺伝子組換えアルブミンの長い生物学的半減期の恩恵を受けつつ、融合タンパク 質における凝固因子の元々の機能を保つよう設計されています。

2015年2月に、米国食品医薬品局がCSLベーリングのrIX-FPに関 する生物学的製剤承認申請(BLA)の審査を受理しました。2015年3月には、欧州医薬品庁(EMA)がCSLベーリングのrIX-FPに関する製造販 売承認申請(MAA)の中央審査手続きを開始しました。

rIX-FPのPROLONG-9FP臨床開発プログラムは1~61歳の患者を対象としています。本プログラムの試験は、治療歴のある血友病B患者 (FIX 2%以下)を対象に、rIX-FPの非盲検、多施設共同、PK、安全性および有効性試験として実施されました。
rIX-FP(CSL654)の試験デザインの詳細についてはclinicaltrials.govを参照してください。


血友病Bについて
血 友病B(血液凝固第IX因子欠乏症)は、遺伝性の出血性疾患で、血液凝固第IX因子の欠乏または機能低下により、出血が止まりにくいといった症状や、筋 肉、関節または内臓での自然出血といった症状がみられます。約25,000~50,000人に1人の割合で発病します。血友病Bはほとんどが男性にみられ る疾患です。



【CSLベーリング (CSL Behring) について】
CSLベーリングは、血漿分画製剤の 研究開発、製造、販売におけるグローバルリーダー(本社:アメリカ)。希少疾患や重篤な疾患を有する人々の生命を救い、生活の質(QOL)を改善すること に寄与する血漿分画製剤や遺伝子組換え製剤を世界的に製造、販売。CSL ベーリングの製剤は、血友病やフォン・ヴィルブランド病を含む血液凝固障害、原発性免疫不全症および遺伝性呼吸器疾患などの治療に用いられる。また、心臓 手術、臓器移植、火傷の治療や、新生児の溶血性疾患の予防にも用いられる。CSL ベーリングは世界最大級の血漿採集ネットワーク、CSL Plasmaを運営している。CSL ベーリングは、メルボルン(オーストラリア)に本拠を置く生物学的製剤の専門企業、CSL Limitedのグループ会社。
http://www.cslbehring.com




【CSLベーリング株式会社(日本法人)について】
血 漿分画製剤のグローバルリーダー、CSLベーリング(本社:アメリカ)の日本法人(本社:東京都江東区)。日本における主要領域は救命救急製剤、創傷治癒 製剤、及び免疫グロブリン製剤。2014年1月、日本で初めてで唯一の皮下注用免疫グロブリン製剤、「ハイゼントラ®」を発売。世界標準の安全性を備えた 革新性の高い製剤を安定的に供給し、重篤な疾患の治療や予防を通じて日本の医療に寄与して参ります。
http://www.cslbehring.co.jp



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